高齢者へのハンドマッサージの意義
高齢化社会が進み、老人介護ビジネスが拡大しています。
老人ホームの建設が進み、デイケアを利用する高齢者もどんどん増えています。
老人ホームやデイケアでは、高齢者が快適に過ごせるようなプログラムを提供しています。
リハビリも兼ねた工芸やパン教室、歌など、その内容は様々です。
その中で、体が年々衰え自由が効かなくなったお年寄りから喜ばれているケアの1つにハンドマッサージがあります。
補完医療として
老人ホームやデイケアで行われている高齢者へのハンドマッサージは、アロマの先進国の英国では、QOLの向上に欠かせない施術としてすでに取り入れられています。
老人ホームで暮らす高齢者は、自立が出来ず人の助けを受けないと生活できない人が多いので、自分の存在価値が見い出せず、うつ状態になってしまう人もいます。
このような高齢者達に直接生の手が触れるハンドマッサージは、単なるハンドケアだけでなく、心のこもったハートケアとして、長期間に渡る老人ホームで発生する彼らの生活ストレスを解消します。
このようなハンドマッサージは、医療の技術ではありませんが「補完医療」としてその価値を認められ、導入を始める医療施設が増えています。
ハンドマッサージを初めとする補完医療は、老人ホームや病院に長期入院が必要な患者、緩和ケア病棟の患者向けにどんどん取り入れらるようになっています。
ハンドマッサージとやりがい
マッサージは、働き盛りの中高年やスポーツ選手の疲労回復とストレス解消のために行われるだけでなく、体の自由が効かなくなり、生きる希望を見いだせなくなった高齢者たちのストレス、不安、寂しさに寄り添える行為です。
実際に、生きる希望を持つと体の免疫力がアップするとも言われています。
温もりのある手で、彼らの手を直接さわることで彼らが勇気付けられ、同時に施術をしている自分もやりがいに満たされます。
ハンドマッサージの技術を上げるには、単にマッサージのやり方を練習するだけでなく、マッサージを受ける人達の気持ちに近づくことも大切だと言えるでしょう。